のどの赤みや痛みは、ほとんど抗生剤がいらないカゼであることが多いです。しかし赤みの程度、季節や周囲の流行状況によっては様々な病気を考えます。溶連菌感染症、アデノウイルス感染症、ヘルパンギーナ、手足口病、扁桃炎、真菌(カビ)感染症、ヘルペスウイルス感染症、EBウイルス感染症、RSウイルス感染症、ヒトメタニューモウイルス感染症、 外傷、異物など。診察の時になって「痛くないよ」なんてこともありますが、気にせず受診してください。
食べ物(タマゴ、牛乳、豆、果物など)、 ダニ、ハウスダスト、植物の花粉(スギ、ヒノキ、カモガヤなど)や動物の毛など原因は様々なアレルギー。昔と違ってかなり身近な存在になり、“アナフィラキシー”や“エピペン®︎”なんて言葉もだいぶ有名になりました。食べ物アレルギーは場合によっては命の危険があるため、厳重な注意が必要です。
しかしアレルギーと思い込むあまり、不要な食べ物除去がなされている場合も少なくありません。過剰な心配もまた問題となってきています。アレルギー検査は必要と判断する場合のみ行います。
鼻水、鼻づまり、クシャミ=カゼとは限りません。それは花粉、ダニ、ホコリなどが原因の花粉症やアレルギー性鼻炎かも。
花粉症やアレルギー性鼻炎の苦しさは、経験者でないとなかなか理解できないもの(たけ小の医師もアレルギー性鼻炎持ちです)。花粉症や鼻炎は疲労、イライラ、睡眠の質低下、日中の眠気、学校(お勉強、スポーツ)や仕事での集中力・生産性・認知機能低下を引き起こし、生活の質に直結します。
また家族内で複数人がアレルギー性鼻炎であることも多く、兄弟や親子で治療している方々もいらっしゃいます。たけ小では必要時はアレルギー検査を行い、適切なお薬で治療を行います。
ぶつぶつは生後間もなくから大きい子まで起こり得ます。ぶつぶつはいつ見てもドキッとするもの。原因を考えると色々と想像が膨らみます。何かに感染した?アレルギー?虫?草?外傷?
中には大きな病気の中の一つの症状としてぶつぶつが出ていることもしばしば。さらには、ぶつぶつと思っていたら実は出血であることもあります。周囲の流行状況はもちろん大事な情報ですが、決めつけにはご用心です。
多くの子が悩んでいるのに、問題ととらえられにくいお肌のかさかさ。実は大きな問題です。かさかさとアレルギー発症の関連がようやく有名になってきたこともあり、お肌に注目が集まっています。かさかさ問題で忙しくイライラする日々。かさかさの悩みが解決するだけで本人はもちろん、周囲の家族への多きなメリットがあることを実感することと思います。受診のたびに徐々にコツを掴んだお母さんお父さんたちは、まるでお肌のプロのようになっていきます。「かさかさくらい・・」と思わずに。
せき(咳)はただのカゼ、気管支炎、肺炎、ぜんそくまで様々な原因で起こります。なので聴診器を使って胸の音を診察することは欠かせません。気管支炎や肺炎の場合は抗生剤が必要であったり、場合によっては入院が必要です。ぜんそくであれば無治療で治ることは難しく、また数日治療すれば治るというものではありません。飲み薬や吸入薬などの適切な治療を適切な期間コツコツと行う必要があります。
大事な行事・受験前に発作が出てしまっては台無し。ひどくなって入院を繰り返すようになってしまっては大変。さらには成人になっても引きずらないように、小児期のうちにキチッと治療しましょう。
子どもとケガはセット。大なり小なりいつか起こるもの。ある程度のケガやヤケドであればたけ小で対応することができます。縫合やギプスが必要などの対応が必要な時は適切な病院へ紹介します。
目やにや目のかゆみ、充血での受診はよくありますが、“視力”や“目のズレ(斜視)”について意識したことはありますか?正直あまり頭になかったのではないでしょうか。3歳健診で視力検査は行いますが、残念ながら異常を見逃されることがあるのが現状です。
たけ小医師は弱視(視力の発達が障害された状態)のために幼少期に目の治療を行っていたため、早期発見早期治療の重要性はもちろん、目には特別な思い入れがあります。たけ小では生後6ヶ月以降であれば目の検査が可能です。予約は不要で、写真を数秒撮るだけ(早い!痛くない!泣くひまがない!)で近視、遠視、乱視、斜視の可能性を調べます。異常がある場合は眼科へ紹介して精査して頂きますのでご安心ください。
便秘って結構大きな悩みなのに、誰に相談していいのか、どうしていいのか、そもそも病院に行っていいのか?という思いがありませんか。便秘は受診する立派な理由です。多くの悩んでいる方々が受診されています。便秘には様々な治療があって、治療することで安泰な日々が送ることが可能です。中には親子で便秘治療をされている方も。悩んでいるなら、治療でウンチも心も一緒にスッキリしませんか。
はく(嘔吐)原因として、ロタウイルスやノロウイルスによる嘔吐下痢症は有名ですが、実は嘔吐の原因は非常に多岐にわたります。細菌性腸炎(サルモネラ、キャンピロバクター、O157など)であれば、通常の嘔吐下痢症とは異なる治療が必要ですし、腸重積症の場合は緊急で大きい病院での治療が必要となります。
盲腸(虫垂炎)の場合は手術の検討が必要ですし、稀ですが胃十二指腸潰瘍、腹膜炎、急性膵炎、食物アレルギー、先天性消化管閉塞などの可能性もあります。お腹の病気ばかりを考えがちですが、頭の病気(片頭痛、頭蓋内出血、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、脳症など)や呼吸器感染、腎泌尿器感染でも吐く場合があるので注意が必要です。中にはセキ、ゲップ、便秘、不規則な生活習慣や異物を飲み込んでいるなど、意外なことが原因であることも。いずれにせよ、脱水や緊急性の有無を判断することは非常に重要です。
お腹の中には臓器がたくさん。小腸、大腸、胃、十二指腸、虫垂、膵臓、肝臓、腎臓、尿管、膀胱、脾臓・・何が原因かの診察はもちろん、継続して経過を診なければなりません。もちろん一緒にある症状も非常に重要です。はく、ゲリ、アザ、おしっこ痛、テスト前、試合前、発表会前などなど。
腸炎、便秘をはじめ、たくさんの病気の可能性を考えなければなりません。しかし結局おなかではないことも。実は背中でした・・実はおなかの下のパンツの中でした・・診察の時は痛くない・・なんてことはよくあることです。また年齢が高くなっていくと、心理的要因が関与している割合が増えてきます。
ゲリは嘔吐や熱などの他の症状を伴っていることも少なくありません。さらにはおしりがかぶれて赤くなってくることも。腸炎であることが多いのですが、原因によって対応は様々。またゲリの種類によっては緊急性があるものもありますので、しっかりと原因を探り、対策が必要です。
同時に脱水を起こしていないかの評価は非常に重要です。必要時は点滴を行う場合もあります。また抗生剤(抗菌薬)の投与で副作用であるゲリを引き起こしている場合もあります。その際は抗生剤の必要性を見極め、中止も含め考慮します。
生後数日〜数週からおヘソがムクッと出てくる(でべそ)ことがあります。その場合は臍ヘルニアの可能性があります。出たおヘソは適切な治療でお腹の中に戻すことが可能です。
放置した場合は見た目の問題が出てきたり、手術適応となることも。その他臍炎、臍肉芽や尿膜管遺残といった病気があることも。おへそは意外と注目すべき場所なのです。
おねしょは特に原因の特定できないものの他に、様々な原因(ストレス、便秘、尿路感染症、糖尿病、尿崩症、後部尿道弁、尿管異所開口、発達障害など)が隠れている可能性もあります。おねしょは治療が可能です。
お泊り行事、集団生活やクラブの合宿が始まる前に、おねしょ治療をしてみてはどうでしょうか。
子どもの成長と発達はやっぱり気になるものです。自分は気にしてなくても、周囲から言われることも(心配の気持ちはうれしいけど・・ね)。せっかくコツコツ記録した成長曲線なのに、誤った解釈をしていることもしばしば。一緒に成長曲線を見ながら、お話ししましょう。乳児健診も行っていますので、その機会を利用することも可能です。
全く問題ありません。大人の方で通常のカゼや熱の他に、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、便秘、貧血などで定期的に受診されている方は沢山おられます。お子さんの受診がなくても、大人の方のみの受診も可能です。“頑張りましたシール”も希望される方にはお渡ししますよ。
「何か分からないけど、何かが変」その感覚はとっても大事。誰よりも近くにいる人だからこそ分かる感覚です。しっかりと全身を診察して、何か隠れていないか探してみましょう。